人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた――食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
さよなら、しーちゃん
ライオンの家。と言うホスピスが舞台の作品です。主人公の雫さんは33才で末期癌により、こちらのホスピスに入所をするシーンから始まります。
で、まー、分かると思うのですが、死にます。
ホスピスと言う場所については、叔父さんが入所をしていたのですが、結局会えず終いとなってしまったので、自分で足を運んだ事はありませんね。こちらの書籍である『ライオンの家』が一般的なホスピスと、どこまで似通っているのかは、さっぱり分からない部分になるのですが、ホスピスって、意外と自由なんだな。と思わせて頂きました。
正直に言うと、序盤の部分に関しては、クソつまらねー作品だな。と思いながら読んでいました。
では、後半部分になって面白い!と思えるのか?と言われると、それも表現としては適切ではないのですが、気が付かないうちに、引きずり込まれていた。と言う感覚ですかね。
2020年、本屋大賞2位!と言う事で新しく帯が付け替えられてから購入をしたのですが、帯の後ろの部分に『終始、涙が止まりませんでした。』とありましたが、どこがだよ?とやさぐれた気持ちで中盤位まで行ったのですが、後半にグイッときましたね。
名前は忘れたのですが、どこかの哲学者が、人間は必ず死ぬんだけれども、死を考えると怖くなるから、普段は考えないようにしている。それが人間。みたいな事を言っていたのですが、時々考えた方が良いですよね。
死ぬ事自体を考える。と言うよりも、立派に死ぬ為に、立派に生きたい。とその為に死について時々は考えておきたいものです。そんな気持ちに再度させてくれる作品でした。
あとがきはこちら
本書を読んでも、あとがきが掲載をされていないんですね。珍しい形だな。と思ったりしたのですが、著者である小川糸さんの公式サイトにて、あとがきが書かれています。読み終わった後に、読んで頂くのが、正しい形になると思いますが、下に掲載をしておきます。
ライオンのおやつのあとがき(小川糸さんの公式サイト)
ドラマ化されましたね!
ライオンのおやつがドラマ化をされていたのですが、皆さん見ましたか?私はちょっと見ました。見た感じとしては、原作と少し設定が違ったのと、わんちゃんが勝手にイメージをしていたのと違いました。
そんなライオンのおやつの実写ドラマを見てみたい方は以下のサイトなどの利用を検討してみて下さい。
いわゆる、サブスクリプションのサービスになりますので、月額定額料金で楽しむ事が出来るのですが、該当作品。今回の場合では、『ライオンのおやつ』になりますが、いつまで配信をされているのか?その辺りについては、不確定になります。
上記リンク先については、ライオンのおやつのページに設定をしていますが、U-NEXTのトップページに移動をした場合には、配信が終わっている可能性があります。最終的な確認については、リンク先のページ内でお願いいたします。
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