白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺(三浦英之)

白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺(三浦英之)
白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺(三浦英之)

「どうしても後世に伝えて欲しいことがあります」原発事故の最前線で陣頭指揮を執った福島県浪江町の「闘う町長」は、死の直前、ある「秘密」を新聞記者に託した――。娘を探し続ける父親、馬に青春をかける高校生、名門野球部を未来につなぐために立ち上がったOB、避難指示解除後たった一人で新聞配達を続ける青年、そして帰還困難区域で厳しい判断を迫られる町長たち……。原発被災地の最前線で生き抜く人々と、住民が帰れない「白い土地」に通い続けたルポライターの物語。

帰還困難区域と、その周辺の今

本を読んでいると、時折どうしようもなく相性が良い作家さん。と言うのに出くわす事があるんですよね。興味の方向性が似ているケースであったり、読んでみて読みやすかったり、その作家さんの迫力であったり執念に圧倒をされたり。とか、色々なケースがあります。

今回紹介をする作品の著者である、三浦英之さんについてですが、最新刊の『災害特派員』も手元にありまして、最初の作品である南三陸日記だけは、現時点では手元にないのですが、近いうちに読む事になるだろう。とこちらの書籍を読んで思いましたね。

著者はルポライターとなるのですが、新聞社所属の記者になりますので、これまでにも、今回の作品である福島とか、特に関係のない、アフリカ像の牙を巡る話であったり、満州にあった建国大学について書かれている作品があります。その他はスーダンですかね。以下、すでに読んでいる書籍になります。

今回の書籍の紹介ですが、これが難しい。章ごとに主人公が分かれていて、全てのバックグラウンドに原発事故がある。共通をしているのは、その点でありまして、それぞれの主人公同士は、特に面識としてもない方になると思います。勿論、著者である三浦英之さんが取材をされた対象にはなるのですが、共通をしているのは、その点だけになります。

いくにんかの主人公が同時並行で動きながら、収束の時に集結をしていく形の小説とかではなく、出発点が同じグラウンドからのみとなっているので、向かう方向性は、それぞれとなっています。だから総合的に紹介をするのが、個人的には難しさを感じますね。
他のページでは、それぞれの作品を、きちんと紹介をしている事が出来ているのか?と言われたら、全く出来ていないのですが、読んで良かったですし、少しでも多くの人に読んで貰いたい作品ですね。
オリンピックの聖火ランナーについても、福島で始まったと思いますが、都合の良い場所のみを走らせている事実。これは著者である三浦英之さんのツイッターで知りましたが、こちらの書籍についても細かい経緯が書かれています。オリンピックで言えば、復興五輪から、コロナに打ち勝った証としての五輪。パンデミックの中でも行える事を示す五輪。と、名目が迷走を続けていますが、目的が変わってしまったら、ダメでしょうし、そもそも、復興五輪を掲げて、それを蹴っ飛ばす。これは、どうなの?と思いますよね。

白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺を読んでみよう♪

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